絶好の展望 春の日差しの烏帽子岳スノーシュー・ツアー
3月30日にエコツアー「烏帽子岳スノーシュー」にS様をご案内させていただきました。
S様は天候を見計らって本日指定のご予約、地上付近にモヤがかかる春の晴天です。
だいぶ雪も落ち着いて朝方はスノーシューなしでも歩く事が出来ます。
湯の丸山を巻くように進むと烏帽子岳が見えてきました。
これは素晴らしい天気で、山頂稜線からの展望が大いに期待できます。
山頂への斜面が硬い場合を想定して、手前の安全な樹林内で転倒しない為の歩き方と万一転倒した際の滑落の止め方をレクチャします。
基本動作を覚えておけば歩行の安全性が高まるとともに安心感から身体が硬くならずに動かせる為にスピーディに行程を進められ、ゆっくり展望楽しむ余裕が生まれます。
さあ山頂に向けて急斜面の登りです。
硬い雪の上に日射しで緩んだ雪が載っている為にスノーシューではスリップしてしまう為に途中からツボ足で登ることとしました。これは下りが怖いかな?
樹林内でレクチャしたキックステップの技術で急斜面を突破、もうすぐ稜線です。
稜線に飛び出すと眼前には北アルプスから中央、南、富士山までが手に届きそうです。
うぅーん、これは素晴らしい景色です。
山頂に向けて稜線を北に向かうと、草津・万座・志賀・四阿山エリアがこっちにも来て歩いてよと呼んでいるようです。
山頂に到着です。
360°に広がる展望、手持ちの広域地図でも範囲が足りません。
北に見える山裾は日本海、南に見える山裾は太平洋、東には関東方面、西には北アルプスの先に剣・立山が見えているのです。
しばし立ち尽くしてしまう素晴らしさです。 私はここにいるぞー!っと叫びたくなります。
大展望の山頂でランチを十分楽しんだら今度は雪山ならではのお楽しみを。
登りはキツかった斜面もお尻滑りなら楽しくスピーディーに下れます。
スピードの出過ぎを警戒し、ストックをブレーキに使う方法をレクチャしてスタート!
自分でスピード・コントロールしながら滑れるので安心してチャレンジできます。
傾斜が減ってきたら歩行ですが、重心移動に気を配ってのキックステップをマスター出来れば楽しさ倍増ですよ。
雪山の歩行・移動の色々な技術を駆使しての今日の行程はそろそろ終了です。
春の陽気に雪消えも加速して、今年の雪山シーズンもそろそろ終了間際です。
心地よい疲労感に包まれながら来シーズンの事を思い描きながら帰路を急ぎました。
今回、裏地付きの冬用ヤッケを着用していたS様は春の日射しの強さに汗を多くかかれたようです。
3月中旬位からのツアーでは遮光と放熱性を良くできる服装を準備する事に加え、飲料水も多めに持つ事をお勧めします。
ツアー実施日:2015年3月30日
ガイド担当:小池 寛喜